鉄道車両部品
- トップ
- 事業紹介
- 粉末冶⾦
- 粉末冶⾦が活躍している産業
- 鉄道車両部品
粉末冶⾦の特徴を発揮した複合材料製品で優れた摩擦摺動特性を活かして、新幹線⽤ブレーキライニング、パンタグラフに取り付けられる集電⽤すり板を⽣産しています。
集電⽤すり板
集電⽤すり板とは、電⾞のパンタグラフの⼀番上に設置された集電(摩擦)部材のことで、トロリー線と直接摺動して電気を受け取る⼤切な集電⽤部品となります。
⾼速で架線と接触していても架線を傷つけず、またすり板(製品)は擦り減らないよう、耐摩耗・耐アーク性に優れています。使⽤条件により、銅系・鉄系・カーボン系の材料が使⽤されています。
カーボン系すり板
ファインシンター製カーボン系すり板は、C/Cコンポジット素材に金属を含浸させた材料です。素材に炭素繊維を使用し、強度向上を図り、カーボン系すり板自体にパンタグラフ取付用のタップ加工を行い、パンタグラフ舟体にボルトで締結することが可能となります。
カーボン系すり板製品の中で、ボルト締結できる製品は、ファインシンター製のみとなります。
- 特徴1
- 軽量
- 特徴2
- 曲げ強さ及び衝撃値が⾼い
- 特徴3
- 耐アーク性が⾼い
焼結すり板
焼結すり板は、粉末治⾦の応⽤製品の中で代表的な複合材料です。
当社が設⽴当初(1947年)より着⽬した製品で、従来のすり板の持つ各種⽋陥を解消したものとして、1951年から⽇本国有鉄道に採⽤されて今⽇にいたっております。
- 特徴1
- 摩耗が少ない
- 特徴2
- 電⼒損失が少ない
- 特徴3
- 架線の過熱・断線の危険がない
- 特徴4
- 耐摩耗性・耐アーク性・潤滑性に優れている
- 特徴5
- ⾼速にも優れた性能を発揮する
評価設備による試験
すり板⽤摩擦摩耗試験機
すり板摩擦摩耗試験機は、パンタグラフ用すり板とトロリー線の摺動を模擬し、通電しながら摩擦摩耗を測定する試験機となります。
ブレーキライニング
新幹線などのディスクブレーキにファインシンター製ディスクブレーキライニングが装着されています。
ディスクローターという円盤型の⾦属へライニングを両側から押し付けることで摩擦を⽣じさせ、⾞両を安全に停⽌させます。
他の材料に⽐べ耐摩耗性、耐熱性が⾼く摩擦係数が安定しています。また、熱伝導性が良く熱負荷を軽減できます。
- 特徴1
- 安定した⾼い摩擦係数
- 特徴2
- 寿命は他工法に比べ3倍以上
- 特徴3
- 相⼿材の磨耗量も1/3以下で、相⼿材の破損も減少
- 特徴4
- 優れた耐熱性
- 特徴5
- フェード現象がない
- 特徴6
- ブレーキ・クラッチのコンパクト化が可能
- 特徴7
- ドライ・ウェットの使⽤条件でも摩擦係数に変動がない
評価設備による試験
ブレーキ⽤フルサイズ試験機
ブレーキライニング⽤フルサイズ試験機は、実⾛⾏と同等の⾞両重量と速度(条件)で試験が可能な評価設備となります。
接地ブラシ
接地ブラシは、⾞体から流れてきた電流を⾞軸・⾞輪を通じてレールへと流す装置の部品となります。
接地ブラシを銅系焼結材料で製作しており、優れた耐摩耗性、低攻撃性を実現した材料となっております。
評価設備による試験
接地ブラシ⽤摩耗試験機
接地ブラシ⽤摩耗試験機は、実⾛⾏と同等の接地装置、接地ブラシ、集電環による性能評価が⾏える設備となります。
ピストン棒パッキン
蒸気機関⾞は、⼀般にはボイラーで発⽣させた蒸気の圧⼒でシリンダーの中のピストンを動かし、その運動で動⼒を得る往復動機関となっています。
シリンダー内の蒸気は、ファインシンター製ピストン棒パッキンで気密を保持しています。